petit marine〜プチマリン〜

ハンドメイド作品や洋裁などについて綴ります

【煎餅と皮革の街】篠原ともえさんデザイン『革の着物』を観賞しに草加へ

プロモーションを含みます

タレントの篠原ともえさん革の着物?!なるものが展示されているとニュースでやっていました。

展示されているのは草加市文化会館内の『ぱりっせ』という所にあり、草加市と言えば煎餅で有名な埼玉県にある都市です。

アクセスしやすい所にあるので早速行ってきました。

松原団地駅ではなくて獨協大学前駅

草加市文化会館の最寄り駅である『獨協大学前』駅。

こちらの駅なんと言っても駅名ですね。

私の世代ですと『松原団地』駅と言われた方がしっくりきます。

いつの間にか松原団地から獨協大学前になってるのですね。

『学芸大学』や『都立大学』のある東急線を連想させ、なんだかお洒落なイメージが漂ってきます(東横線直通はなくなりましたけど田園都市線は現在も東武線を走ってます)

そして東武日光伊勢崎線も、いつの間にか『スカイツリーライン』と横文字になっていました!

駅を降りてもすっかり綺麗な街になって、だいぶ様変わりしています。

 

目的地である草加市文化会館は、東口を出てロータリーを真っ直ぐ直進し、遠くにうっすら見える歩道橋らしきものを目指して歩きます。

 

5分もかからず歩いてくると歩道橋が現れました。

周辺の松林に合った風情ある歩道橋で、『百代橋』と言うそうです。

 

横断した通りは日光街道になります。

 

百代橋をくぐってすぐ、綾瀬川に架かる橋を渡った奥に見える体育館を目指します。

 

体育館に着いたら手前で右に曲がります。

目的地である草加市文化会館内にある『ぱりっせ』の看板がありました。

ザ・レザー・スクラップ・キモノがある『ぱりっせ』へ

歩いてすぐの建物の一階に入り口がありました。

 

中に入ると鞄や靴が目に飛び込んできます。

それ以外にも小物や革製品全般が陳列されていました。

 

地場産業の革製品だけを展示しているのかな?と思いきや、巨大な煎餅を発見です!

やはり煎餅の街『草加』ですね!

記念にパシャリ

 

中を見渡していたら、ついに目的の着物を発見です!

篠原ともえさんデザイン、そうか革職人会作成の『ザ・レザー・スクラップ・キモノ』

遠目ではよくある着物かな?と思ったものの、近づいてよく見るとなんだか質感が違うので不思議な感じがしました。

グラデーションは色違いの革を貼り合わせて再現していて、これをよく革だけで作ったな〜と感心してしまいます!

身八つ口の仕立ては通常の生地でも大変なのに革で作られてよく仕立てられているな〜と、まじまじと魅入ってしまいました。

 

モデルさんを見て私も着てみたいと思いましたが、浴衣のように着てるけど実際は革だから重たそうですよね

 

デザイナーの篠原ともえさんがそうか革職人会と協働で制作した革の着物は、定年後の熟練の職人さんを呼び寄せ縫製会社などの協力もあり、世界的な広告デザイン賞を受賞したそうです。

皮革は草加を代表する産業で、廃棄予定のエゾシカの端切れを活用し、90ものパーツを貼り付けて水墨画のようなグラデーションが美しい作品になっています。

 

革の着物を見終えてからも館内を回ってみると、煎餅を焼いている様子の人形もいました。

 

草加は煎餅は有名で知っていたのですが、革にちなんだ業者も多く革製品の街でもあったんですね。

色々勉強になって満足したので『ぱりっせ』を後にします。

松尾芭蕉ゆかりの草加松原を散策

草加市文化会館へ向かう途中に潜った『百代橋』に戻ります。

そこの交差点に通っている日光街道は、江戸時代に整備された五街道の一つで松尾芭蕉の『おくのほそ道』にも草加宿が登場します。

近くには松尾芭蕉像があるみたいなので、橋を潜らず左折して像を目指します。

 

川沿いの松林が見事です!

松をよく見たら『菰(こも)巻き』してありました。

菰巻きとは、越冬のために枝から土に降りてくる虫を木に巻いた菰に誘い込み、春になり虫が動き出すと言われる啓蟄(けいちつ)前に、菰ごと害虫を焼き払うという昔ながらの害虫駆除方法です。

毎年11月の立冬に行っている冬の風物詩として親しまれています。

こういうところでも風情を感じますね

 

再び趣ある歩道橋が現れました。

こちらは『矢立橋』と呼ばれています。

 

『百代橋』から歩いて5分ほどで芭蕉像にたどり着きました。

 

近辺は公園として整備され記念撮影ができるみたいです。

曽良もいますね。

 

お茶屋さんもありました。

 

二月に行ったので紅白の梅が満開で綺麗です。

ちょうど良い時期に行けました

 

芭蕉と少し離れた所にポツンと曽良の像がありました。

 

近くにはせんべいの記念碑がありました。

ここが発祥の地なのですね。由来について読んでみると

江戸時代、日光街道沿いの茶屋でだんごを売っていた『おせん』さんと呼ばれる方がいて、売れ残った団子を捨てるのに悩んでいたそうです。ある日、近くを通ったお侍さんから『団子をのばし乾かして焼き餅にしたらどうか』と言われ作ってみると大変な人気商品となったそうです。

これが草加煎餅の始まりだそうです。

これを読んだらさっきのお茶屋さんに寄ってみたくなりました

 

松林を散策しながら、『百代橋』に戻ってきました。

こちらの交差点を左折して直進すれば獨協大学前駅に行けます。

隣の草加駅ではレザーフェスタが開催

この日はレザーフェスタと言うのが催されていたので、会場のある草加駅へ向かいます。

草加駅は獨協大学駅の隣にあり、各駅停車一駅で着きました。

 

会場のアコスホール。

駅前からも見えてすぐそばにあります。

 

会場内には靴や鞄などの革製品が多く展示されていました。

『ぱりっせ』と似ているな〜と思ったら、この『草加レザーフェスタ』の主催が『そうか革職人会』で、そうか革職人会では『ぱりっせ』内でも販売しているようです。

また、ホール内にはびっくりするくらい子供たちがいました。

会場では子供に限って無料でレザークラフト体験ができるようです。

 

こちらが無料体験キットです。

たくさん準備されていまして、革で動物が作れるから子供たちには良い思い出になりそうですね。

煎餅と皮革の街、草加とお別れ

帰りの電車内では自分で手作りしたのを大事そうに持っている子たちを見かけました。

楽しかったのかな〜と微笑ましかったです。

 

レザーフェスタは終わってしまっていますが、ザ・レザー・スクラップ・キモノ(革の着物)は2024年3月31日まで展示しているみたいなので、ご興味ある方は是非立ち寄ってみてください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

〜〜伝統産業展示室『ぱりっせ』〜〜

▼開館時間
10時〜5時
※『ザ・レザー・スクラップ・キモノ』の展示は4時まで

▼休館日
毎月第1水曜、年末年始、年2回臨時休館

▼入館料
なし

▼住所
埼玉県草加市草加市松江1-1-5 草加市文化会館コミュニティー棟1階

▼アクセス
東武スカイツリーライン 獨協大学前駅 徒歩5分