petit marine〜プチマリン〜

ハンドメイド作品や洋裁などについて綴ります

【セミナー体験】東服夏期セミナーに参加したら、まさか50年ぶりの遭遇が

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東京都洋服商工協同組合では、夏期に厚生労働省認定の一級技能士を講師としたセミナーを開講をしていて、組合員以外にも開放しているそうです

勉強のため受講してきましたので体験記を紹介します

 

セミナー会場のある市ヶ谷駅に到着しました

囲碁大会参加の為に日本棋院を訪れた以来、およそ8年ぶりです

 

 

日本棋院がある方角とは反対にある市ヶ谷橋を渡ります

 

 

橋上からお堀を眺めてみますと、朝が早いからか水面に映るビルが綺麗だったのでパシャリ

お堀を越えるのは実に50年ぶりだったと言う事実に後から気付きましたーー/

 

 

市谷見附の交差点を左折します

見附て赤坂見附と同じで何のことかしら?と気になったので調べてみました

 

見附とは、江戸城の見張り番を置いていた場所を言うらしいです

この辺りに門があったそうです

江戸城って広いんですね

 

 

途中、素敵なパラソルを発見です

スペインバルのお店

ここでお昼を食べようかな〜

 


あら、ちょうちんが見えてきました!

帰りにお参りしようかしら。

 

でも坂が急だから登れそうにありません。。。残念

 

 

急坂に圧倒されている中、我に返ります

場所的にはこの辺りのはずです

お洒落な老紳士に目的のビルについて尋ねてみたところ、なんと目の前のビルでした

 

 

セミナー案内の看板を見つけ安心です

何とか開始時間五分前に到着しました

 

 

中へ入ると、既に20名くらいの人がいました。

講義テーブルの一番前の席が空いていたので、作業がよく見えるようにとそこに着席します。

 

10時になり、司会の方からの挨拶が始まりました。

『暑い中参加していただきありがとうございます』とのお言葉をいただきホッとしました。

ここまで来るのに本当に暑かったですー。。。

 

 

最初の講義は、飯野先生がしてくださりました。

一級技能士である飯野先生は麻生元総理の仕立てをされていたそうです。

 

講義は、紳士ズボンの各部分縫いをテーマとした内容でした。

先生が作業実演しながら隣で司会の方が説明をするスタイルで講義が進んでいきます。

箱ポケット(後ポケット)取り付けにあたり、チャコであたりをつけて、しつけして、ミシンで縫ってと、一連の作業の流れが洗練された所作で、感心しながら見入ってしまいました!

 

 

そんな熟練の飯野先生は、私が『ブログに載せても良いですか?』と伺ったら”綺麗に撮ってくださいね!”と寛大なお心をお持ちの素敵な方でもありました。

私は最前列で見れますが、後列の参加者の方も先生の手元作業がよく見えるように、カメラで撮影しながら左右の大型のモニターに映し出されていました。

 

 

しばらくの実演の後、飯野先生は休憩に入られ、次に国島先生が”生地の癖を取る技法”について講義してくださいました。

ホワイトボードを使ってアイロンをかける方向など説明してくださり良い経験ができました。

 

 

そうこうしていたらお昼の時間です

ご飯は朝に見かけたお店へ!

パラソルの下もいいな〜と思いつつ外は暑すぎるので店内にしました

 

 

ローストビーフ丼、さつまいもポタージュ、サラダのセットを注文しました。

すごく美味しかったですし店員さんも感じが良くて来てよかったです♪

 

 

食事を終え会場へ戻ったら講義開始まで少し時間があったので、講義用テーブルにあった作品を見にいきました。

遠目で見てるのと違い、実際に手に取ってみると『コバステッチも綺麗に出来てるな〜』と感心します。

午前の講義中に『のり付けに使用する竹串をご自由にお持ち帰りください』と仰っていたのを思いだし、机上に置いてあったので頂きました。

紳士服作りでは一般的に用いられるそうです。

 

 

午後からは再び飯野先生の講義が始まりました。

サイドポケット、トンネル式ベルト、股上縫い、ファスナー付けなど部分縫いを仕上げていきます。

 

 

作業が終わり、仕上がり品が私の手元に回ってきました。

十時から四時までびっちり作業されたズボンを見て、”すごい”の一言です!

婦人ズボンと紳士ズボンは仕立てが違うので頑丈に作るぶん手間がかかりますね。

それを簡単そうに手早く作業される先生の技量にも感銘を受けました。

技術は当然のことながら、小さな所でも縫う前に必ずしつけ糸で縫ってからミシンをかけていたり、僅か箇所でものり付けをしたりと、丁寧な下処理をしっかりされていたのが印象的でした。

 

これにてセミナーは終了です。

今日は貴重な体験させていただきました。

第一線の方と比べるのはおこがましいのですが、モノ作りをする縫製技術者として共鳴する事が出来ましたので今後に活かしていきたいと思い、セミナー会場を後にしました。

 

 

東服会館を出て、駅はどっちだったかな?とあたりをキョロキョロ見回します

右側方向には立派な建物、豪勢なホテルが見えました

行き道ではこの様な建築物の前を通らなかったから反対方向の左へと歩いていきます

 

お昼を食べたバルを通り過ぎ、市ヶ谷橋を渡ります

今日の出来事を思い返しつつ、ふと思い浮かんだ事がありました

 

50年前、私の結婚式を挙げたのがここ市ヶ谷でした

お堀の外側だったのは覚えてますが、どこらへんだったかな?

あれやこれやと考えていたら市ヶ谷駅に着きました。

 

家についてから気になったので式場を調べてみました。

確か名称は市ヶ谷会館。

調べるとすぐには出てきません。

ホテルグランドヒルと言うのと一緒に出てきます。

読み進めると、昔の建物は取り壊されて建て替えられて、今は『ホテルグランドヒル』と言う名称に変わっていたのでした。

場所を見ると、、、なんとセミナー会場を出てすぐ右隣にあった豪勢なホテルだったのです!

 

当時はあんなに立派ではなかったので全く気付かず。。。

勉強のために参加したセミナーの真隣が、まさか自分が結婚式を挙げた場所だったとは

自分でもビックリ!

偶然参加したセミナーでしたが導かれた様な運命を感じる出来事でした!

 

 

最後までありがとうございました。